top of page

【独占インタビュー】「優秀な人材ほど大企業へ行くべき。」多角化経営で圧倒的な安定基盤を築く井口社長のリアルな経営哲学

執筆者の写真: toprealcontact
toprealcontact
10月4日
読了時間: 4分

若手ビジネスパーソンや起業を志す学生に向け、第一線で活躍する経営者の「リアル」に迫るインタビューメディア『TOP REAL』。

今回は、建築、保育、美容、福祉など多角的な事業を展開し、高い参入障壁を武器に20期連続黒字という圧倒的な経営基盤をつくる井口社長にインタビューを実施。数々の事業を成功に導いてきた独自の視点から、「成長痛と理不尽の違い」「大手かベンチャーか」といった若者が直面するキャリアの葛藤に対する、極めて現実的で明確な答えを伺いました。


株式会社ディアローグホールディングス 代表取締役 井口 智明



①貴社が展開されている事業内容について教えてください!


建築、保育、美容、福祉など様々な事業を展開しています。特徴的なのは、認可保育園や学童の業務委託など、新規参入が極めて難しい「参入障壁の高い事業」に特化している点です。また、不況に強いビジネスと弱いビジネス、円高に強いものと円安に強いものなど、常に自社の事業と真逆のリスクを持つビジネスを組み合わせることでリスクを分散し、20期連続黒字という安定した経営基盤を構築しています。



②20代の経験と後悔:今の経営に一番活きている「心底やってよかった経験」と、逆に「本気で後悔していること(無駄だったこと)」は何ですか?


最初のゼネコンや公務員(横浜市役所など)といった大きな組織に身を置いた経験です。民間では到底関われない規模の大きな仕事を経験できたことや、明確な給与表に基づく生涯設計の仕組みを学べたことは、今の組織作りにも直結しています。

応用化学の知識がないと独立できない分野があるように、学ぶべき場所でしっかり知識を吸収し、社会での経験を積まないまま挑戦することは、成功確率を著しく下げる要因になってしまいます。


③成長痛と理不尽の境界線:社長ご自身の修羅場の経験から、若手が「歯を食いしばって超えるべき成長痛」と「さっさと逃げ出すべき理不尽な環境」の決定的な違いは何だと思いますか?


会社や事業の立ち上げ当初に「120%〜150%の力で団結して働く」時期は、軌道に乗せるための成長痛として間違いなく必要です。しかし、理不尽な環境とは「その150%の働き方を一生社員に強要し続ける会社」です。

社員が家庭を持ち、子どもを育てるフェーズに入っても全力疾走を求められる環境は、子育て世代には不可能です。社員が将来的に「7割の力」で働き、残りの時間をプライベートに注げるように仕組み化(属人性の排除など)されていない会社は、長く働き続ける環境としては適していません。


④大手かベンチャーか:「大手 vs ベンチャー」というよくある二項対立について、今の時代の若者はそれぞれの環境をどう捉え、ファーストキャリアとしてどう活用すべきですか?


100%、大企業に入りなさいと言い切ります。能力がある優秀な人ほど大企業に行くべきですし、実際に成功している人の多くは大企業出身です。大企業には社内起業制度もあり、大きな資本を使ってやりたいことができます。

まずは商社や大手デベロッパー、メーカーなどの業界トップに入り、そこで上を目指すのが黄金パターンです。ベンチャーに行くのは、ガンガン前線でやってそのまま起業する明確な道筋がある人だけです。大企業に入れる圧倒的な実力を持った上で、キャリアを選ぶべきです。


⑤採用基準:どんな人に働いてもらいたいですか?またどんな人が働いていますか?


「仕事を全てと考えない人」です。私は社員に対しても「仕事3割、プライベート7割」でいいと伝えています。最終的に人生で勝つのは、結婚や子育て、趣味といったプライベートに生きがいを見つけ、楽しめる人だからです。仕事ばかりでお金を稼いでも、プライベートがない人生は寂しいですよね。

うちの会社では入社時に定年までの給与表や退職金を全て公開し、社員が安心して人生設計を描けるようにしています。自分の人生やプライベートを大切にできる人にこそ、働いてもらいたいと思っています。



⑥もし今、20代なら:もし社長が今、何のスキルもない20代の若者だとしたら、どんな業界や環境の船に乗り、どのような覚悟を持って働きますか?


もし何のスキルもないなら、まずは一番大きな大企業や、地方上級の公務員(横浜市や川崎市など、転勤がなく規模の大きな自治体)への就職を目指します。そこで大きな仕事に携わりながら、将来的に戦える分野を冷静に見極めます。

もし起業を見据えるなら、最初は参入障壁が低いところから始めざるを得ませんが、資格や数年の経験が必要な「参入障壁の高い事業」へいずれシフトしていくための情報収集と準備を怠りません。企業の9割が失敗するリスクを理解し、一か八かではなく、確実な専門性と顧客をつけてから挑戦する覚悟を持ってキャリアを構築します。


井口さん、貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました!


 
 
bottom of page